粕漬けとは
粕漬けとは味噌漬けとならんで日本の伝統食である酒粕を調味した床に、肉・魚・野菜などを漬けた物です。粕漬けの種類には、魚介類の粕漬け・野菜の粕漬け・肉類の粕漬け・その他の粕漬け・奈良漬け・わさび漬けなどがあります。
魚介類の粕漬け
鯨の軟骨を刻んで調味した酒粕にじっくり漬け込んだ粕漬けです。コリコリした食感と酒粕の風味が人気のロングセラー商品です。
タイラギ貝の貝柱を刻んで調味した酒粕にじっくり漬け込んだ粕漬けです。やわらかくもちもちした食感と酒粕の風味がマッチした人気の粕漬けです。
珍味“海茸”の粕漬です。海茸とは、二枚貝の水管の部分です。別名象の鼻とも呼ばれています。
独特の風味とコリコリした歯ごたえがあり、一度は食べてみたい郷土色豊かな珍味 です!
大分県の銘酒である西の関の大吟醸粕を玄海漬オリジナルの調味して作った特製調味酒粕に
金目鯛を一切れ一切れ丁寧に漬け込みました。
金目鯛は、脂肪が多く、やや身が柔らかい人気の白身魚です。
ご飯の一品料理としてお酒の一箸におススメです。
野菜の粕漬け
佐賀県白石産の蓮根を刻んで調味した酒粕にじっくり漬け込んだ粕漬けです。
シャキシャキした食感と酒粕の風味が大変マッチした粕漬けです。
佐賀県で収穫された旬のズッキーニをきざらのみで味付けをした熟成粕に
じっくり漬け込みました。柔らかいながらしっかりした歯ごたえががあり
ご飯のお供にピッタリです。酒粕を落としてお好みの大きさに切って
お召し上がり下さい。
粕漬けの元となる粕床
酒粕は、日本酒を作る際に出る副産物で、日本酒造りの最盛期である冬はもっとも新鮮な酒粕が出回る季節です。日本酒は、蒸米に酵母、麹菌、水を加えて仕込んだもろみを16日前後熟成させ、それを圧搾ろ過したもので、酒粕は、圧搾後に残った固形分です。酒粕は、8~10%のアルコールを含み、米由来のデンプン、タンパク質、ペプチド、アミノ酸と麹菌、酵母等の菌体及びそれらの微生物が生成したビタミンB₁、B₂、葉酸等の数多くの2次代謝産物がふくまれており、栄養学的にも優れた発酵食品で食物繊維も多く含まれています。
酒粕は主に「板粕」と「ばら粕」、「練り粕」の3種類があります。「板粕」は日本酒をしぼった後の酒粕を圧縮して板状にしたもので、水分量が少なく固いので、しっかり水でふやかしたり練ったりしてから使います。「ばら粕」は、板状にならずに崩れてしまった酒粕を集めたもので、板粕よりも柔らかく使いやすいのが特徴で、おやつ作りにも万能に使えます。「練り粕」は、酒粕を練り合わせて柔らかいペースト状に加工したものです。ばら粕よりもさらに溶けやすく、生地と混ざりやすいのでおやつ作りにも最適です。玄海漬ではこの「板粕」と「ばら粕」をタンクに踏み込んで2~3ヶ月発酵させます。
この発酵させた酒粕に水あめ砂糖等を加えて粕床を作ります。酒粕は、発酵によって増したうま味や栄養がたっぷり残っています。そのため粕漬けはおいしいことはもちろん、健康や美容にも良いものです。